2012年2月12日日曜日

屋根貸しで一石三鳥 !?

今月の立川発「古河新聞」でもピックアップしたもの。
お客様からの反響もありましたので、ちょっと書いてみます。
(多分に私見も入りますこと、ご了承ください)


枝野経済産業相が、発電会社が家庭の屋根を借りて太陽光発電事業をできるようにする「屋根貸し」制度を、今夏までに新設する方針を明らかにした。
屋根の賃借取引に関する基準・法律を整備することで、家庭は屋根の賃料を、企業は売電収入を得て、太陽光発電も広がる「一石三鳥」のしくみだ。

(1月28日朝日新聞) 朝日新聞デジタル 同記事

要は、従来どおり、家庭が自ら太陽光パネルを設置して、発電と売電をしてもよいし、屋根貸しで賃料を得るにしても、太陽光発電の急速な普及につながると見込まれるわけです。
戸建てを選択するメリットが、今後一段と高まりそうな気配。。


新展示場でも太陽光パネルを設置予定。これは下屋(げや)ですが・・・


一見、実に単純なしくみであり、太陽光発電の普及に向けて、誰もが(?)考えつきそうなしくみ。きっと、そう思っていた人も少なくないのでは?と思います。

そもそも、海外のメガソーラーのような大規模な太陽光発電施設は、狭い日本には適さない。(※例外はあります)
日本のエネルギー資源というのは、小規模 かつ「分散型」、と言われます。
小規模で、分散しているエネルギーも、つなげば立派な電力供給網になるのです。
これを「マイクログリッド」と言って、もう何年も前から、推進されようとしてはいるものの、イマイチ進んでいないものです。
このイマイチな状況には、最近耳にしている人も多いかと思いますが、「発送電分離」の問題が絡んでいます。
電線などの送電網は、大手の電力会社が所有し、他の小規模な電力事業者が利用しようとする場合には、多額の利用費用と、何かあった場合のペナルティが、不必要に大きいしくみになっていると言われます。これが、マイクログリッドを含め、小規模な電力、グリーン電力が拡大しない、垣根の一つでしょう。。 つまり、本当の電力自由化にはなっていないのが現状?です。

電線をつなぐ「系統連系」の技術には、ガイドライン・技術水準もある。
屋根での発電電力を電力網に流す「逆潮流」も、今では技術的に難しいと見る必要はない。

この制度案は、
311以来、「発送電分離が必要」との見方が強まったからこその産物ではないでしょうか。
そして、この案を打ち消す理由は、もはや無いように思います。

一般には知られてないのかもしれませんが、
電力事業者というのは、何もT電とかだけでなく、小規模な事業者(PPS)ふくめ、
既に多数存在しています。
今は、家庭一戸レベルで業者は選べませんが、もしかしたら選べる時代がくるのかも?


そして、「屋根を貸せるし、家でも建てるか~」、なんて時代も来るのかも!?(笑)

未来にできること GREEN Style+
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磯谷

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