今日、3月11日はあの『東日本大震災』から1年。
今思い返せば、あれから1年、いろいろな事があった…
私も震災が起きてからは、ひたすら探しまわって見つけたポリタンクやガソリンの携行管、保存食を積んで福島県までいったが、その時の被災地の光景はいまでも焼き付いている。
私がいったのは福島県いわき市。当時は、他の住宅会社にいたので、福島県内で建てたOBのお客様を回りにいった。幸いそのお客様はギリギリ津波が届かなかったようで被害はなかったが、数十メートル海よりの家は、腰ほどの高さまで津波の跡がくっきり残っていた。
海岸沿いの通りはさらに悲惨なもので、建物はまるでガラクタのようになり、車もありえない場所にとまっている。海岸沿いから1つ奥の通りは、狭い道路に、水につかった家財がゴミのように並んでいた。
近くの住宅街も、電気、ガス、水道の全てがとまり、まるでゴーストタウン。ガソリンスタンドの前には乗り捨てた車が何十台も…。近辺で唯一営業していたラーメン屋は、ご飯ものしかなく、中でカップラーメンが売られていた。
関東でも、交通機関がストップしたり、大渋滞・計画停電や食料品などの供給不足もあったが、被災地の比ではない。
今朝のニュースでは、 これまでの死者は12都道県で1万5854人、不明者は6県で3155人で、死者・不明者は計1万9009人と発表されている。
宮城、岩手、福島県では地震発生の14時46分に合わせて各地で追悼行事が行われ、関東の私鉄各社でも、14時46分に大地震を想定した全列車の一斉停止訓練の『メモリアル停止』が実施されるとの事。
昨日の読売新聞で気になる記事があったので、皆さんにも紹介したい。
家族への気持ちをつづった手紙のコンテスト『つたえたい、心の手紙』(「くらしの友」社主催)の第4回入選作品の金賞に震災で父親が行方不明になった小学生の手紙が選ばれた。
いなくなって分かる家族の大切さというものを改めて感じた。皮肉なことだが、こういうことが起こるたびに、人の『絆』というものを再認識するものだ。身近にいる人に感謝する気持ちを忘れないようにしようと思った今日この頃である。
9日には、文部科学省が地震・津波災害を想定した学校防災マニュアル作成の手引き書を公表したそうだが、まだまだ残る課題は山積み、被災者の心の傷が癒えることはないだろう。
だが、私達にもできることはたくさんある!多くの人たちが復興支援・ボランティアにも取り組み、被災地でも各社が雇用を生み出す企業努力をしている。昨日の夜は近くのコインランドリーに行ったが、そこでもこんなことをやっていた。
『晴れのち晴れ』
今年はそんな年になると良いな…
被災地の一日も早い復興を祈り、亡くなられた方々に心より追悼の意を表します。
斉藤