前投稿「森?」に引き続き、
森関係。。
29日、
Rio+20記念シンポジウムに行ってきました。
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こんな写真しかありませんが(汗;) |
たぶん、
開催趣旨を抜粋したほうが、お伝えしやすいですね。
本年は6月には「グリーンエコノミー」を主要テーマとした「国連持続可能な開発会議」(Rio+20)が開催されるとともに、10月には「生物多様性条約第11回締約国会議」(COP11)が開催され、「愛知目標」の評価指標が策定される予定となっており、さらには2013年3月にはEU木材法が施行されるなど、木材の持続的な利用に関する国際的な枠組みに新たな展開が期待されています。
(後半 省略)
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会場の様子(他サイトより) |
2010年、国連の定めた『国際生物多様性年』、
2011年、同 『国際森林年』、
と続き、
今、森林資源をめぐる動きは活発です。
堅い表現ですが、
世界では、森林劣化・森林面積の減少の防止が課題とされ、
“木を伐らない”森林保護が重要とされる側面がある一方、
日本の森林は違う課題を抱えており、
むしろ、使ってまた植える、「循環」による森林の健全化が、今重要となっています。
当社古河林業にご関心を持っていただいている皆様はご存知ですよね、きっと。
当社 古河林業の家は、「国産材100%」とご案内しておりますが、
それは、「贅沢なこと」 「森林破壊だ」では決してなく、
森を持続的に守り育むためにも、「国産材」は素敵な選択なのです。
古河林業の家づくりは森づくり です。
さて、ここまでは、一般的な話でした。
ここから、このシンポジウムに出席して、を絡めた話。
少し蛇足気味ですが。。
今回、『グリーンエコノミー』(「環境に優しい経済」と表現されますが…)として
森を活かす企業の事例がいくつか紹介されたわけですが、
活かすも何も、林業として、森林経営を行う事業体、
その戦略なども聞くことができました。
事例発表は、三井物産㈱。(敬称等略します)
※三井物産は日本でも有数の山林所有企業として有名。
当社古河林業の社有林の約10倍もの面積に及ぶ。
林業事業体、とりわけ、大規模林業事業体の現状はどうなのか、、
というのはあまり話を聞く機会がないので、
個人的には、よい機会でした。。
戦略的かつ真摯な取組みが伝わってきましたが、
林業の事業採算性は、今どうなのでしょうか。
・・・
きびしい そうです。
(文字色でご判断ください)
おっしゃっていたことですが、
数年後には、収支がつりあうところまで持っていけるとのことで、
森林施業の方法論もあるようですが、
「森林(生産)→加工→消費」をしっかりつなげていくことが
ともかく重要とのこと。
たしかに、林業分野では少し前から、
そういった川上から川下までをつなげて供給する「システム林業」
とも言われる事業形態に注目が集まっています。
そういう意味では、
古河林業は、完全に「システム林業」であり、
望ましい事業形態なのかもしれません。
ただ、甘んじることなく、戦略的な森林経営にも取り組むべきで、
『
フォレストック認定』などの取得に見られるように、
木材生産と環境保全の両立に取り組んでいることを、
もっと皆様に知ってもらい、
安心の家づくりの一助としていただければ、、と思っています。
このような一営業所のブログという僻地ではありますが、
このようなこともお伝えしてまいります。
今回は文字多めで、失礼しました。。。
磯谷